ハンガリーGPが行われるHungaroringは抜きどころが少なく見ている側にとってはあまりおもしろくないように思える。だが、やっている側にとっては、細かいコーナーが多いので、かなりつらいものである。
というのも、レース用の車は普通の車と違いステアリング(ハンドル)を回すのにかなりの力を要する。また、コーナーを曲がっているとき、ドライバーはほとんど息ができない状態である。そんな中やっていかなければならないところなのである。 さて、今回私は晴れてレギュラードライバーとなった2人はどうなるのかが楽しみだった。 1人は今年のUSA GPでBMWのKubicaに代わって出場し、今回のハンガリーGPからSTRのSpeedに代わりSTRのレギュラードライバーとなったVettel、 そしてもう1人は昨年SUPER AGURIから出場し今年はGP2に出場し、今回のハンガリーGPからSpykerのAlbersの後任としてスポット参戦したWinkelhockに代わりSpykerのレギュラードライバーとなった山本左近である。 ちなみに山本は、Spykerの前身の前身であるJordanの3rdドライバーを務めたことがある。 さて、今回は予選のときのピットクルーのミスが多かった。FerrariのMassaは2次予選のときピットクルーが給油をし忘れ、Massaはピットクルーによって押し戻され、その影響によりタイヤが冷え切ったのが原因で14番グリッドからのスタートとなった。 PPを獲得したMcLarenのAlonsoはピット作業がかなり長引いてしまい、後ろにいたチームメイトのHamiltonをかなり待たせてしまい、その結果Hamiltonに与えられた残り時間がぎりぎりになってしまったことにより、グリッド5番降格処分で6番グリッドからのスタートとなった。また、このことによりMcLarenは今回のハンガリーGPのコンストラクタースポイントは無効となった。(ドライバーズポイントは無効とならない) あと、これはピットクルーのミスではなく自分が悪いことなのだが、予選8位のRENAULTのFisichellaが1次予選のときに山本に対する進路妨害によりグリッド5番降格処分で13番グリッドからのスタートとなった。 スタート時のタイヤを見てみると、ハードが多い中、RENAULT2台ととHONDAのBarrichelloはソフトを履いていた。 スタート後、2番グリッドからスタートのBMWのHeidfeldが3番グリッドからスタートのFerrariのRaikkonenに抜かれた。 Alonsoは調子が悪いのか最終コーナーで抜かれるところが見られたが、その後1台、また1台と抜いていった。 6周目、山本がコーナーを曲がりきれずコースオフしてしまい、エスケープゾーンのスポンジバリアに当たってリタイヤした。 その後、6位のAlonsoが5位のTOYOTAのR.Schumacherを交わそうと試みていた。 そして、16周目を終えたとき、Alonsoがピットインし、その翌周にR.Schumacherピットインしたが、R.SchumacherとAlonsoの位置関係は変わらなかった。 19周目を終えたとき、1位のHamilton、それを追う2位のRaikkonenがピットインしたが、こちらも2人の位置関係は変わらなかった。 ソフトタイヤで出ていたRENAULTのKovalainenはガソリンを多く積んでいたのかタイヤの扱いがうまいのか、25周走っていてもまだピットインしていなかった。 ちなみに実況・解説の人たちの中の誰も触れていなかったが、Kovalainenのマシンのノーズの角には接触したのか穴が開いていた。 そして、27周を終えたとき、やっとピットインした。 Kovalainenは第2スティントもソフトで出ることにした。 32周を終えたとき、4位を走っていたWilliamsのRosbergが2度目のピットインを行った。 残り38周で20周分のガソリンを積んだことにより、Rosbergは3ストップ作戦のようだ。 一方、半分を消化してもまだピットインしていないMassaは1ストップ作戦に出ると思われた。 だが、36周を終えた時点でやっとピットインしたMassaはソフトタイヤに履き替えたが、積んだ燃料はかなり少なかった。 どうやら第2スティントは短い間にかなりプッシュする作戦に出たようだ。それもあってか、一度Massaに対し青旗が出されたが、Massaのペースが速いのですぐに解除されたようだ。 38周目、昨年のハンガリーGPで初優勝したHONDAのButtonがコース脇にマシンを止めてリタイヤした。 その後、Massaは一時エンジン音がおかしくなりペースが落ちてしまったようだが、その後元に戻ったようだ。果たして大丈夫なのだろうか… 43周目、SUPER AGURIのDavidsonが 44周目を終えたとき、STRのLiuzziがガレージに入ってしまった。 LiuzziもSpeedに続き近々交代させられるらしいが果たして? 46周を消化した(残り24周)とき、2位を走っていたRaikkonenがピットインして、タイヤをハードからソフトに替えた。 その後、残り20周で1位を走っていたHamiltonがピットインした。Hamiltonは1位のままコース復帰できた。その直後にチームメイトのAlonsoもピットインした。 ちなみに当然2人ともソフトタイヤで出た。 Massaもピットインして残り19周をソフトで出た。 残り16周、3位を走っていたHeidfeldがソフトタイヤに履き替えて5位(実質3位)でコース復帰した。 その後、Alonsoが表彰台をかけてHeidfeldを狙っていた。 残り5周のとき、こんな情報が入った。 もしHamiltonが優勝しても、表彰台にはチーム代表が上がることはないとのことだった。 というのも、今回McLarenのコンストラクターズポイントが無効であることが理由である。 ちなみに現在1位はHamilton、2位はRaikkonenである。 その後、順位の変動はなくレースが終了した。 Hamiltonは今期3勝目となり、チームメイトのAlonsoは3位のHeidfeldを交わせず4位でレースを終えた。 これにより、ドライバーズランキング2位のAlonsoとの差は2点差から7点差に広がった。 2位はRaikkonenでチームメイトのMassaは入賞圏外の13位だったので、2人のドライバーズランキングの順位が入れ替わり、Raikkonenが3位になった。(ちなみに1点差) ちなみにVettelは16位完走を果たしました。 そして表彰式のとき、いつもなら上位3人のドライバーと、優勝したドライバーのチーム代表が表彰台に上がるのだが、今回はHamiltonが優勝したためチーム代表は表彰台に上がれなかった。 これにより、チーム代表にトロフィーを渡す人の仕事がなくなってしまった… いや、もしかしたら、チーム代表に渡す予定だった人が2位の人に、2位の人に渡す予定だった人が3位の人に渡し、3位の人に渡す予定だった人の仕事がなくなったのかもしれない。 次回F1トルコGPの決勝レースは3週間後の日本時間8月26日21時スタートです。 F1も夏休みです。 そういえば、確か2003年までハンガリーGPはお盆の時期に開催されていた。 それもあって、私の中ではお盆といえばF1ハンガリーGPというイメージがあった。 だが、2004年あたりから1週間早く開催されるようになった。 お盆にハンガリーGPが開催されなくなったことに違和感を感じているのは私だけだろうか… あっ、そういえばSUPER AGURIの佐藤琢磨について全然触れていなかった… 15位完走でした。
by utmich
| 2007-08-06 00:04
| F1
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